アイアンホース

『アイアン・ホース(The Iron Horse)』1924年公開、米国、チャールズ・ケニオン&ジョン・ラッセル原作、ジョン・フォード監督、出演: ジョージ・オブライエン、マッジ・ベラミー、ら。

ジョン・フォードが29歳の時に作った無声映画ですが、アメリカ大陸東西を結ぶ鉄道敷設の歴史を学べる好材料です。「アイルランドの聖パトリックのおかげなんだ!」と語らせるシーンはアイルランド系二世のジョン・フォードならではですね。後年に数々の作品で描いた先住民からの襲撃、三角関係、決闘、コメディ、等は既にこの作品に凝縮されている感があります。タイトルの『アイアン・ホース』は先住民が汽車を見た表現からですが、実際に19世紀中頃の先住民はそういう感覚で鉄道や汽車を眺めていたのではないかと想像させられます。1922年にパラマウント社が作った『幌馬車(The Covered Wagon)』という無声映画に対抗して、フォックス社がこの『アイアン・ホース』を作ったんですね。『幌馬車』という邦題映画は後年、ジョン・フォード監督自身も作りました(Wagon Master)が、米国を好き嫌いに関わらず、この『アイアン・ホース』と共に、2つの『幌馬車』や『怒りの葡萄』なんかは日本人必見の映画なのかなとは思います。

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